「良い姿勢をとりましょう」「良い姿勢は大切ですよ」日常生活でよく聞く言葉ですが良い姿勢ってどんな姿勢?という疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
自分が思う良い姿勢がはたし本当に良い姿勢なのか?今回はそんな姿勢でお悩みの方の参考になればと思い、僕が今現在考える「理想的な姿勢」についてお話していきたいと思います。
目次
目次
姿勢とは?
そもそもですが「姿勢」とはどんなものなのかといいますと
姿勢とは「体位」と「構え」のことを指し、それぞれの動きに対する身体部分の相対配置であり、身体を支える独特の形態である。
というように定義できます。「体位」とはカラダの面と重力の関係で立っている、座っている、寝ているといった体勢のことです。「構え」とは各体位におけるカラダのバランスのことを指します。骨盤が前傾に傾いている場合は「骨盤は前傾位」(お尻が上がって反り腰気味)などと表現されます。
つまりどんな体勢でどういったバランスでカラダを支えているかが姿勢の定義といえます。…難しいですね(苦笑)
良い姿勢の定義とは
そしてよい姿勢の定義ってどういったものなのかというと、良い姿勢とは何かという統一された定義はないんです。無いのかよ、、。
統一された定義はありませんが
- 力学的視点(重心が通っているか)
- 生理学的視点(疲れにくくカラダに負担が少ないか)
- 心理学区的視点(気分的に安定していてリラックスできるか)
- 作業効率的視点(作業効率が良いか)
- 美学的視点(ぱっと見て美しいか)
といった色々な分野からの視点から良い姿勢への研究が行われていて、この5つを兼ね備えた姿勢が「良い姿勢」ということが言えそうです。
参照:「基礎運動学 第4版」中村隆一著
良い姿勢への誤解
よくある良い姿勢への誤解が背筋がピンと張って直立不動の軍隊姿勢が良い姿勢と思うことですが、この姿勢は背中が反り過ぎて背筋や腰を痛めたり太ももの前側の筋肉に力が入り過ぎて足が疲れやすくなったり太くなったりと、カラダの疲れを招くことが多く筋肉のバランスも崩しがちです。
本人が良い姿勢をとろう!と頑張れば頑張るほど特定の筋肉ばかりを使ってしまい筋肉のバランスが崩れ、疲労や怪我を起こしやすいカラダになってしまいます。良い姿勢=背筋を張った直立不動の姿勢ではなく、ガチガチに固定されていないフレキシブルな姿勢というイメージですね。
良い姿勢になるためには
姿勢が悪くなる原因
- 先天的な奇形や骨折などの外傷
- 脳卒中や脳梗塞などの疾患によるもの
といった手術が必要になるものから
- 同じ作業の連続や痛みからの回避による筋バランスの崩れ
- 太りすぎ、痩せすぎなど栄養状態からくるもの
- 心理的な思考、ストレスが反映されたもの
などの生活習慣からくるものがありこれらの項目は自己管理を意識をすることで改善させることが可能です。
姿勢をよくするために必要なことは
姿勢をよくするためには前述の良い姿勢の定義をふまえて
- 力学的に安定している(筋肉や靭帯の負担ができるだけ少ない)
- 生理学的に安定している(頻繁に姿勢をかえて静止収縮による疲労を防ぐ)
- 心理的に安定している(前向きになれる、テンションが上がる、リラックスできる)
ことが大事になります。重力を筋肉で真っ向から受け止めずに上手に地面に逃がすことで筋肉の負担を減らしせますし、特定の筋肉だけで姿勢を支えるのではなく支える筋肉の数を増やしてあげることでも筋肉や靭帯の負担を減らせます。(背筋だけで支えるのでなく背部のインナーマッスルや腹筋を稼働するといった具合です)
また例えどんなに良い姿勢でもそれに固執せず頻繁に姿勢を変えることで筋肉の硬直を防ぐことができますし(ちょっと落ち着かない子供みたいになりますが笑)見た目にも美しく正しい姿勢は心理的にも良い影響をもたらします。
個人的な見解ですが力学的に安定するための筋バランスと、姿勢を支える背部のインナーマッスルと腹圧の確保、また筋疲労を敏感に察知する感受性を高めることが良い姿勢の確保にも繋がると考えています。
まとめ
良い姿勢に明確な定義はないのですが、「重心が通っていて体に負担が少なくリラックス出来て動きやすくて見た目に綺麗」ということは言えます。またどんなに良い姿勢でも長い時間同じ姿勢を続けていると同じ筋肉収縮が続き筋疲労が続いてしまうので、疲労を防ぐためには頻繁に姿勢を変えることも必要になります。
良い姿勢には見た目の美しさや心理的な安定など感性的なものも影響があるので、あまり難しく考えすぎずにカラダの声をしっかり聞きながら気分の良い姿勢をとるとそれが良い姿勢に繋がると感じています。すごくフワッとしたまとめですが…(苦笑)
何かの参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントを残す