日本って繁華街からオフィス街、はたは下町にいたるまで本当にマッサージ店が多いですよね。当院もそのうちの一つですが(笑)リラクゼーション、疼痛改善、パフォーマンスの向上…いろいろあげられていますが実際の効果はどうなんでしょうか?
よく聞くであろう効果から注目するべき効果、マッサージを受けた方がいいケースから受けることがマイナスになってしまうケースまでいろいろとあげてみました。
目次
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マッサージの効果効能
そもそもでマッサージとは…ですが
ヨーロッパ発症の手技療法で、厳密には指先などの末端部から心臓に向かって施術をおこなう求心性の施術。マッサージには静脈やリンパの滞りを改善してその流れを促進する効果がある。
スポーツ、運動前後には筋肉緊張をほぐしたりするために用いられ、他にもマッサージによる適度な刺激により緊張の緩和をもたらし、筋肉痛をやわらげる、お通じの促進、リラックス効果、入眠効果がある。マッサージは医療の場でも代替医療の場でも、個々人が自分自身に行うセルフマッサージでも、様々な健康増進目的でおこなわれている。
参照元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なんですが、あまり細かくすると分かりにくくなってしまうのでここでは遠心性(心臓などの中心部から手足などの末端へむかう)の按摩、指圧の手技もマッサージとしてのカテゴリーでくくらせてもらいます。マッサージは手軽に肩こり、腰痛のしつこい疲労感や痛みを改善できる可能性があります。
筋肉をほぐす、血流、リンパ改善
1番イメージしやすい効果だと思います。仕事後、スポーツ後など主に同じ姿勢や作業が続いてしまうと負担を受けた筋肉が短く太く縮こまってしまい、血流が悪くなってしまいます。
- マッサージを受ける
- 皮膚や筋肉に刺激が起きる
- 刺激が筋肉のセンサー(受容器)に伝わる
- センサーから脳に信号が伝わり痛みを抑制。筋肉を伸びやすくする。
簡単にいうとマッサージの刺激によってコリや痛みの感覚を変えて筋肉を緩めているんです。マッサージの刺激自体で筋肉が直接緩んだり、筋膜がペリぺリはがれたりする訳ではありません。あくまで「感じ方」が変わるということですが、この「感じ方」が変わるだけでも十分に筋肉はリリースされています。自己治癒力ですね。
人間のカラダってすごい…
自律神経のバランス改善、ストレス緩和
ストレスフルな現代社会、ストレスや精神的な緊張で自律神経も乱れがちですよね。自律神経は心理的な影響を受けやすいいのでストレスで体調不良になるのもそのためです。心臓や胃腸などの内臓、また血管の働きは自律神経によってつねに自動調整されています。
マッサージによる皮膚や筋肉への刺激は痛い、心地良いなどの意識的な感覚とは別に「反射」として自律神経を直接刺激して内蔵の動きや血流を改善してくれます。皮膚や筋肉にから脳に伝えられた情報の一分が「反射」として直接自律神経を刺激して内蔵や血管の動きを改善してくれます。
運動にも同じような効果がありますが、皮膚や筋肉への刺激自体が自律神経への良い刺激になってくれるんですね。
免疫力の向上
これは上記の自律神経への影響とちょっと近いのですが、マッサージの刺激によりナチュラルキラー細胞(ウイルスなどの外敵が体内に入ってきた時にカラダを守るために戦ってくれる細胞)が活性化することで免疫力が強化されるというもの。風邪を引きにくくなったり、外からの細菌、ウイルスと戦ってくれる頼もしい細胞が元気になります。
私見ですが、マッサージで筋肉の緊張がとけて疲労の回復に当たっていた分のエネルギーが免疫の方にむけるようになった。…そんな考え方もできるのかな、と思います。
どんな時に受けたらいいのか
疲れた時に受けてください。
はい、人間のカラダを覆っている筋筋膜は15分以上同じ姿勢や作業が続くとたわみや歪みを起こしやすくなります。なので疲れたと自覚がでる前に人間のカラダって疲れているんですよね。お仕事で同じ姿勢での作業が続いたりスポーツ後などはもちろんですが、何気ない日常の生活の中でも筋筋膜のたわみや歪みは起きています。
毎日同じような体操やストレッチをやっているストイックな方は「あれ?今日は前屈で指が床に届かない…」なんてカラダの気づきにくい疲労を感じやすいですし、そーでなくてもマッサージを受けることでもご自分のカラダの状態が分かります。
なので、なるべく疲れたと意識が出る前に受けるのがベストですが、時間とお金がっ…という場合もあると思います。そんな時はセルフマッサージをやって頑張っているカラダを労ってあげてください。ご自分の手でやってあげる以外にも、フォームローラーなどの用具を使ってあげても筋緊張の緩和効果が得られます。ただ残念ながらストレスの解消効果などはセルフマッサージでは得にくいようです(笑)
マッサージを受けてはいけないケース
筋肉の緊張緩和から自律神経や免疫力の向上までいろいろと有益なマッサージですが、受けることがマイナスになるケースもあります。急性の感染症や出血性の症状はもちろんですが、高熱時や大量の飲酒時、また以下のような症状の時はマッサージで改善するのでは…と考える方も多いと思いますが逆効果になってしまうケースが多くなります。
- 急性のムチウチ、ギックリ腰の炎症部分
- 骨折、打撲、捻挫後で熱をもった炎症が出ている状態
- 骨格筋の膨張や浮腫で内圧が高まっている状態
急性の筋肉症状や骨折や捻挫で熱を伴う激しい痛みが出ている箇所にマッサージで圧を加えると炎症や痛みの悪化をまねきます。あとちょっと分かりにくいのが骨格筋の膨張や浮腫などによって筋肉内の内圧が高まって神経や血管を圧迫している場合。この場合もまだ治る準備が出来ていないので安静や固定をして内圧がおさまってからマッサージを行うことになります。
まとめ
マッサージの実際の効果として
- 筋緊張の緩和(筋肉の伸長性の確保、痛みの緩和)
- 血流の改善(疲労物質や老廃物の除去、血圧の安定)
- 自律神経のバランス改善(お通じの促進)
- ストレスの緩和(リラックス効果、入眠効果)
があげられます。ちょっと大げさにいうと生活全体のクオリティに関わる部分に大きく関与しているんですよね。もちろん万能ではないので何にでも効果がある訳ではありませんが、伸び伸び元気に動けて疲労もたまりにくく睡眠とお通じばっちりでお仕事や趣味をバリバリこなせる…そんなQOL(生活のクオリティ)の高い生活を得るための手段として非常にお手軽で有効なツールかな~と思います。
何かの参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!
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