【運動すれば痩せる】の落とし穴！運動で痩せるために必要なものとは？

体重が増えたから減らさなきゃ…と思った時に「まず運動だ～」と考える方は少なくないと思いますし、実際に行動に移す方もいると思います。しかし運動をこなしてもなかなか体重が減らないという方も少なくないと思います。

「運動＝痩せる」とならないのは何故なのか？今回はここに焦点を当ててお話ししてみたいと思います。

運動と代謝の関係

「運動をすればカロリーを消化する」ということは世界共通の認識ですが、では何故「運動＝痩せる」にはならないのかといいますと「運動＝負荷（ストレス）」だからです。

運動をすると代謝は下がる

運動をすることはカロリーの消費に繋がりますが同時に疲労にも繋がります。カラダが疲労をすると筋肉の伸び縮みは制限されカロリー消費は抑えられますし、疲労状態のカラダは脂肪燃焼を起こさずむしろ脂肪を蓄えて脂肪の合成に向かおうとします。

運動をやってもやっても痩せないという人は疲労が回復しない状態で運動をして運動をやればやるほど疲労を蓄積してしまっているから脂肪が燃焼しないという状態になっている事が多いです。

一言で言うと「基礎代謝が下がっている」状態になっています。決めた事をやり遂げるストイックな方が陥りやすいカラダの防衛反応という罠ですね。

土台となる基礎代謝

痩せるための共通の法則として【摂取カロリー<消費カロリー】である必要がありますが

• 摂取カロリー=食事で摂取したカロリー
• 消費カロリー＝基礎代謝による消費カロリー+運動による消費カロリー

この消費カロリーのうちの基礎代謝による消費カロリーは日々の生活環境やその時々の状態によって驚くほどダイナミックに増減を繰り返しています。

代謝が下がったまま痩せても…

食事で摂取したカロリーもこの基礎代謝になるので食事が極端に少なくても基礎代謝は下がりますし、運動量がその人の体力の上限を超えてしまっている場合でもカラダは防衛反応を起こして筋肉の伸び縮みを抑えたりすることで代謝を下げてこれ以上の消耗を避けようとします。

こういった状態でさらに運動を重ねて痩せるケースもありますが、この場合はカラダの防衛反応が起動しているので脂肪をできるだけ温存した状態で体重が減っていきます。当然格好いいカラダにはなりませんし、リバウンドを非常にしやすいカラダになってしまいます。

運動で痩せるカラダになるためには

じゃあ、運動でちゃんと脂肪を燃やしながら痩せるにはどうしたらいいの？となりますが「基礎代謝を上げながら運動したら鬼に金棒」ということが言えます。

運動はもちろんカロリーを消費しますが、同時に代謝を下げてしまう側面もあります。運動をいくらこなしてもなかなか痩せないという人は、運動で下がった代謝が回復しないままさらなる運動をしてしまい、基礎代謝を運動をする度に下げてしまっているという負のスパイラルに入ってしまっているんですね。

• 運動（負荷）
• 代謝が下がる
• 休養（疲労回復期間）
• 代謝が上がる

こういった流れで１度引いてからまた満ちていく潮の満ち引きみたいな性質をカラダは持っています。ここで代謝の回復を待たずにさらなる運動を重ねてしまうと代謝は下がりっぱなしになってしまいます。

体が整った状態でこそ運動は効果を発揮します

運動でしっかりと痩せる効果を出すためには土台の基礎代謝を整える必要があります。運動は疲労の回復までが1セットと考えて行いましょう。軽めの運動なら数時間、強めな運動なら2～3日くらいの期間がリカバリーに必要になります。焦らずにその都度その都度しっかりリカバリーをさせてから次の運動に臨むことで「運動をする=痩せる」のサイクルを作ることができます。

まとめ

食事量と運動量をカラダの安全ゾーンの中に収めてかつ「摂取カロリー<消費カロリー」になる流れが作れたら体重は間違いなく減っていきます。運動を重ねているのになかなか痩せない！という方は

• 運動量が多すぎる
• 運動強度が強すぎる
• 疲労回復期間がない
• 疲労回復期間が短すぎる

という点を見直してみると行った運動が最大限カラダに反映されていきます。運動の土台となる基礎代謝は変動が大きく明確に数字化をするのが非常に難しくて、上がっている下がっているという判断はなかなかしにくいのですが

• カラダの重たさ
• むくみやすさ
• お通じのサイクルの遅れ
• 肩こりや腰痛

こういった主観的なところで判断をすることができます。これらの状態がカラダに出ていたら代謝が下がっているサインですので無理に運動を重ねずに疲労の回復を優先してあげましょう。そうすることで代謝が回復した状態での運動は十二分に効果を発揮することができます。

何かの参考になりましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました！